今回、運営団体NPO法人こどもトリニティネットが開催した『ママの悩み相談カフェ』にて、岐阜聖徳学園大学 野村香代先生を講師にお招きしました。
ママの悩み相談カフェ内でママたちから寄せられた質問に回答していただいたのでQ&A形式でご紹介します🤲
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子どもの言葉がゆっくりです。2歳ですが、意味のある言葉も少なくて、二語文もまだで…。親として焦ってしまいます。
ことばの発達について
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周りにたくさん話す子がいると、不安になってしまいますよね。子どもたちは、興味のあるものやよく使う言葉から覚えていきます。
二語文を話すためには、名詞(ママ、ブーブー等)だけではなく、動詞(みて、おいで等)や疑問詞(どこ?なに?等)のような、つながる言葉が出てくることがポイントになります。よく「たくさん話しかけてあげましょうね~」と言われますが、一度にたくさん話しかけられると、子どもはどの言葉が何を指すのかを理解できないことが多くあります。なので、子どもが見ているその時に、1つずつ単語を区切って話しかけるほうが効果的です。

野村先生 たとえば、指をさしながら「お外~」と声をかけ、外を見てくれたところで「ぽかぽかだね~」といった感じです。
また、「赤ちゃん言葉(ママ、ブーブー)ではなく、正しい言葉で教えています!」という方がいますが、“おかあさん” “くるま”などは、口の動きが難しく、なかなか発音できない場合が多くあります。
しかし、“ママ” “ブーブー”などは、繰り返しや喃語(なんご)に近いものが多く、赤ちゃんが発音しやすいようになっています。
野村先生 発話が少ない場合には、いきなり難しい言葉に挑戦するのではなく、まずは赤ちゃん言葉から始めていくとよいでしょう。

周りと比べて、つい難しい言葉を教えてしまいますが、赤ちゃん言葉方始めることが大切なのですね💡
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言葉がはっきり発音できなくて、ママしか聞き取れないのが心配です。
ことばの発音について
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せっかく話してくれているのに、うまく伝わらなくて困ってしまうのでは…と心配になりますよね。
発音に関しては、口の周りの筋肉の発達や動かし方が上手になることで、自然と改善していくケースもあります。
野村先生 なので、2~3歳の頃は、言葉を使って気持ちが伝えられることを知ってもらいたい時期です!
ママが聞き取れるなら、「⚪︎⚪︎なんだね~」と代弁することで、伝わることや、話すことの喜びを感じられるようにしましょう。
ただし、年長さん(5~6歳頃)になっても発音が気になる場合には、言語聴覚士さん(ST)による言語訓練によって修正できる場合もあるので、相談してみてくださいね。
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思い通りにならないと、泣いたりひっくり返ったりかんしゃくが始まってしまいます。
かんしゃくについて
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野村先生 癇癪(かんしゃく)が始まると、どうしたらいいのか、ママ自身も泣きたくなっちゃいますよね。
子どもも同じで、ダメだった時の別の見通しが全く持てずに、混乱している状態になっています。そのため、なんとか望み通りになるように、自分の持てる手立ての中から、最も有効だと信じている方法(泣く・叫ぶ・ひっくり返る等)を使って必死にアピールしています。

そうなった時に、周りの目も気になって、つい大きな声で怒りたくなってしまします。
そんな時こそ、ひと呼吸おいて「さあ、帰ろう」とすべきことだけ伝えます。説得しようとたくさん声をかけると、子どもは“何とかなるかも”と期待してしまいます。目の前にやりたいことがある状態では、こちらの声は届かなくなります。

野村先生 まず、その場を離れることが効果的です!
そして、もう他の選択肢はないとあきらめられるように、シンプルに声をかけるようにしましょう。できればその後のお楽しみの内容「お家で絵本読もうね~」などと声をかけると、あきらめた先の見通しがもてるようになるでしょう。

泣いたりものを投げたりした時に、ママやパパが譲ってしまうと「こうすれば思い通りになる」と思っているのですね!!
その通りです。根負けして譲ってしまうと「こうすれば思いが通るんだ!」と信じて、癇癪が強まっていくようになります。
怒るのではなく、毅然としてほしいことを伝え、我慢できた経験につなげていくようにしましょう!
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ごはんにあんまり興味がないのか、ちょっとしか食べません。
食事について
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野村先生 モリモリ食べてくれないと、発達や健康に悪いのではと不安になりますよね。
ただ、食事への興味関心も、人によってかなり違っています。
心配のあまり、無理にでも食べさせるという対応をとってしまうと、ごはんの時間がお互い苦痛になってしまいます。
ごはんを食べるのは、“エネルギーをためて元気になるため”です。種類を増やしたいところではありますが、まずは食べてお腹がいっぱいになった!と感じることからはじめましょう。一度にたくさん食べられない子の中には、ちょこちょこ回数を分けて食べる子もいます。その場合、たくさんお皿にのせて残すのではなく、少量にして「完食できた!」と感じられるようにしましょう。

野村先生 完食した時に褒めることで、完食を目指すことも増えていくでしょう。
監修 プロフィール

監修:野村 香代
プロフィール
学生時代に発達障害をお持ちの方々と出会い、彼らの考え方や感覚に魅了されたことから、大学院で発達臨床心理学を学び、臨床心理士となる。医療機関での発達アセスメントや市の乳幼児健診、小中学校での巡回相談など、さまざまな領域で発達相談を担当してきた。
現在は、岐阜聖徳学園大学教育学部にて、将来教員を目指す学生に、発達や心理に関する講義を通して、彼らの世界や保護者の想いを大切にできる教員を養成することに尽力している。
▶︎お役立ちコラム更新中!!
TUNAGU Gifuサイトではママが気になる疑問や実際に寄せられたお悩みを専門家に取材!!
ママたちからは「気になっていたことを知れて良かった!」「気持ちが軽くなった」などの声も寄せられています。
育児で悩んでいることや、誰に聞いて良いか分からない悩み、専門家に聞いてみたいことがありましたら教えてくださいね🤲
今後もお役立ちコラムを随時更新予定です!お楽しみに✨
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